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ウイグル民族教育への国家テロ
ウイグル太郎
中国共産党政権が東トルキスタンを旧ソ連との卑怯な取引で占領した55年以来、東トルキスタンの国民を最終的には消滅させる目的で、世界で考えられる限り最も残酷で断固とした民族同化・浄化政策を採ってきた。ウイグル民族の政治、社会、宗教、経済における権利を侵害するどころか、強奪し、同時に文化、教育領域でもっとも無情な圧迫および消滅政策を実施してきた。人類の基本的な権利である“知る権利”がひどく侵害され、恐ろしい脅威にさらされており、はっきりいって現在東トルキスタンの民には知る権利などありはしないのだ。

さまざまな酷い圧迫と血生ぐさい弾圧のせいで、東トルキスタン国民の心は血と濃に満たされている。55年以来、中国侵略者が東トルキスタン国民を文盲にして支配するために、ウイグル民族の伝統的な教育を廃止し、漢族教育システムを実施し、“中華思想”を貼り付けるために必死になってきた。中国侵略政権は東トルキスタンでここ55年間の間に、自分たちの都合で4回も文字改革を行なったのである。(アラビア式のウイグル文字→キリル文字(1958年)→ローマ字(1966年)→アラビア式の文字(1980年))。東トルキスタンでの民族教育をなんとしても破壊しようとしてきた。
ウイグル人が民族としての教育を受ける場は、漢族が漢族教育を受ける場に比べるとはるかに減らされている。まず、ウイグル幼児のために設けられた幼稚園は非常に少なく、これらの幼稚園の多くはウルムチ、カラマイ、石河子市など漢族の人口が圧倒的に多い都市に集中しており、これらの幼稚園では中国語教育を受けさせられるのである。カシュガル、ホテン、アクスなどウイグル人口の多い都市では幼稚園の数が極めて少ない。
東トルキスタンで十万単位のウイグル人幼児が幼稚園とは何か知らないのである。漢族の幼児のほとんどが幼稚園教育を受けてから小学校に入る。ウイグル民族学校の数もウイグル幼稚園のように非常に少ない。そればかりではなく、漢族学校の設備とウイグル学校の設備の間には恐ろしい差がある。例えば、ウイグル小学校の多数は土や日干し煉瓦で建てられている。教室の多くに窓はない。雨が降り続けば、授業を行なうことはできない。3~4級の地震があったら(アラーが守るように祈っているが)多くの子供たちが遭難する。東トルキスタンは冬期には零下8~9度にまで気温が下がるが、ウイグル小学校にはまともな暖房施設はないうえ、ストーブの石炭を買う予算さえない。これに対し、漢族の学校にはこれらの問題は存在しない。全てそろっている。ウイグル中学校や高校や職業高校にも全く同じ問題が存在する。
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上記のようにウイグル学校の数は少ない、施設が劣悪で環境が悪く、パソコン などのツールもそろっていない。東トルキスタンの首都であるウルムチに60以上の中学校、高校があり、そのうち50以上が漢族の学校なのだ! わずか6校だけがウイグル学校である。つまり、東トルキスタン人口の80%以上を占めているウイグル人が人類の基本的な権利である“教育を受ける権利”を奪われているのである。
世界の人々はアフガニスタンでの教育の不備を嘆いている。アフガンできちんと教育が行なわれれば、あれほどひどい内戦はなかったという。しかし、東トルキスタンのウイグル人の教育についてともに嘆いてくれる人はいない。中国侵略者が巧妙に隠すからだ。それに中国人の教育が充実している様子を見れば、東トルキスタンの教育も同様だと、普通の人は思うだろう。しかし、それは中国に騙されているとしかいいようがない。 |
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東トルキスタンで職業高校、専門学校および大学の授業は強制的に中国語で行なわれている。中国侵略者はウイグル教師に、ウイグル学生に中国語で授業をするよう命じている。最近は東トルキスタンの中学校、小学校でもウイグル語授業を廃止させ、中国語で授業する政策を実施し始めている。
全てのウイグル教師に漢語水準試験(略してHSK)を受けさせている。小学校のウイグル教師はHSKの5級を取らなければならない、中学校のウイグル教師は8級、職業高校、専門学校、大学のウイグル教師は11級を取らなければならない、との政策を決め、取れなかったウイグル教師を“不合格教師”として、教師の資格を取り消し、新たに“教師が足りない”という理由を作り、中国から漢族“教師”を流入させている。
ウイグル青少年に中国語で授業を受けるよう青信号を点け、ウイグル民族学校の民族教育事業にわざわざトラブルを起し、ウイグル教師を失業させ、ウイグル学校の教師と学生人数をさらに減らし、漢族化を速め、最終的には民族教育を廃止し、ウイグル民族を地球から抹殺しようとの陰謀を実行しているのである。
ウイグル語と中国語は全く違う言葉である。ウイグル語はウラルーアルタイ語系のチュルク語族であり、中国語はシナ・チベット語族と語族からしてまるで違い、語順や文法にも全く似ているところはなく、発音も同様である。ウイグル学生が中国語授業を聞いて、完全に理解するのと中国語参考書を読んで勉強するのは非常に難しいことである。その上に、ウイグル人教師がウイグル学生に中国語で授業するのはロジックに合わない行為である。日本語もアルタイ語系というから、例えていうなら、日本人教師が日本人学生に中国語で授業をするのと同じことである。
日本人のみなさまは、ウイグル人も中国の共通語とされる普通語を学ぶのが当然だと思うかもしれない。しかし、これほどに中国語とウイグル語は違うのだ。私は中国と旧ソ連以外のことはあまり学べなかったので、詳しくは知らないのだが、世界には多民族国家はいくつもあり、何種類かの言語を公用語とする国も珍しくはないようだ。だから、中国も“民族自治区”などと銘打っているのだから、そうすればいいのだが、決してそうはしない。中国語の強制の裏に悪魔の目的が隠れているからである。
実は、大学と高校、中学校ではウイグル学生のレベルを高めないために、様々な障害を作り、ウイグル語の参考書の種類を瞬く間に減らして、ウイグル学生に中国語の参考書を無理して読むよう強制し、学生に各方面で圧力をかけ、ウイグル教師と学生の教育活動で不安を起しているのである。ウイグル人はこのように漢語の勉強に煩わされるので、英語を学ぶ余裕もなく、当然ウイグル学生のレベルもあがらなくなるわけである。
ウイグル学校の条件が悪くて、様々な制限があるので、パソコンを使える青少年も少なく、インターネットも制限されており、世界のニュースや科学技術知識を得る機会もない。学校の実験室、パソコン室の利用も制限され、歴史と政治の授業中は教師が学生の東トルキスタンについての質問に答えることも、学生が質問することも厳禁であり、これを守らなければ彼らの身の上に危険が降り掛かることになる。
東トルキスタンの大学、専門学校、職業高校などでは警察局・支局がもうけられ、このような国家テロが行なわれていたが、さらにそれが高校や中学にも広げられたのである。このような国家テロを高校や中学校でも実施し始めたのである。
また、深刻なのはウイグル学生の就職の問題である。ウイグル大学卒業生、専門学校卒業生の就職率が非常に低く、これは東トルキスタン青少年の向学心に非常に悪い影響を与え、失望の種になっていると同時に、東トルキスタンのひどい社会問題にもなっているのである。
例えば、東トルキスタンの南ではもっと酷いが、東トルキスタンの北のカラマイ、マイタグ、東ジュンガル油田(いずれも東トルキスタンの重要な石油基地)では、毎年500人以上のウイグル学生が大学入学試験を受け、そのうちに80%が大学に入る。毎年約400人のウイグル学生が大学を卒業して故郷に帰る。このうちに、多く見積もっても100人しか就職できず、300人が“少数民族青年は要らない”、“中国語教育を受けていない”、“民族教育を受けた者は要らない”という政策の犠牲者になって、侮辱され、就職できないのである。
上記の問題は東トルキスタンの漢族学校には存在しない。つまり、独裁・ファッショ中国政権が東トルキスタンの民族教育に対して行なっているこれらの侵略と国家テロ政策のせいで、東トルキスタンの教師と学生が自分たちを学問の聖地ではなく、露天地獄にいるように感じ、安穏で落ち着いた教育環境を奪われているのである。
2003年に発行された中国の“新疆白書”には中国の憲法は各民族も教育を受ける権利があり、自民族の言語文字を使用し、発展させる権利を持つことを保障していると書いてある。しかし実態はこれなのだ。
ウイグル人は普通に就職し、生活を安定させるために民族の言葉を捨てることを強いられる。生活の安定を選べば、ウイグルの文化を捨てざるを得ず、かといって文化を選べば生活できなくなり、いずれにしてもウイグル人やその文化は消滅することになるのである。
もっともウイグル人がいくら中国式の教育を受けたとしても、決して差別がなくなることなどないのだが。
だから、東トルキスタン人は国内でも、海外にいても、深く思惟をし、ひどい圧迫のもとのウイグル民族と神聖なる祖国をテロ主義者、侵略者の手から解放、独立させるために命をかけて闘争しなければならないと私は思う。
ウイグル太郎
東トルキスタン情報センター
2005年5月26日
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